突然ですが、髪の毛の寿命はどれくらいあるか知っていますか?
「1~2年ぐらい?」
残念でした。
正解は4年~6年といわれています。小学校入学から卒業ぐらいまでのお付き合いなりますね。意外と長くてビックリしましたか?
寿命を迎えた髪の毛はどうなるでしょう?抜けますよね。でも新しい毛が生えて伸びてきますよね。
「あれ?抜けて生えてくるならなんでハゲちゃうの?」って疑問がでてきますよね。
ここでは髪の成長の仕組みと薄毛の原因と対策をお話します。
目次
ヘアサイクル(毛周期)の解説~髪が生まれて抜けるまで~
髪の毛は1日あたり0.3ミリ~0.5ミリ伸びます。
1ヶ月で1センチ~1.5センチぐらいの計算です。これは体感としてあなたも感じている成長速度かと思います。
しかし、髪の毛は無限に伸びるわけではなく、一定の時期になると停止し、抜け落ちます。そしてふたたび生えてきます。この流れをヘアサイクルと呼びます。
ヘアサイクル(毛周期)は3段階あります。
- 成長期・・・・髪が生え始めてからグングンと成長して伸びていく時期です。これが4年~6年あるといわれています
- 退行期・・・・成長が停止する期間。2~3週間といわれています。
- 休止期・・・・毛穴の奥の固定が外れ徐々に浅い位置に毛が移動します。新しく生まれた
毛によって押し出されていき、やがて抜け落ちます
髪の毛はそれぞれヘアサイクルの開始と終わりが違う為、一斉に抜ける訳ではありません。正常な人でも1日あたり80本~100本ぐらいは抜ける毛があります。結構多いように思われますが、髪の毛は全部で10万本あるといわれています。80本ぐらい問題ないのです。
夏の終わり頃、紫外線の影響で頭皮、髪の毛が傷んでしまった場合、200本近く抜ける事もあるそうです。そうなるとすこし地肌が目立つかもしれません。
・・・・でも、日焼け止めは頭に塗らないでくださいね。
頭皮の中を除いてみよう!~髪の毛の生える仕組み~
頭皮の中は上のイラストのような形状をしています。
根元の丸く膨らんだ部分が毛球と呼ばれその中に毛母細胞と毛乳頭と呼ばれる部分があります。
毛乳頭は血管とつながっていて、そこから栄養、酸素など受け取り、毛母細胞へ発毛、成長のシグナルを送ります。もし、なんらかの理由で血液が毛乳頭へ届かなかったり、血流が悪くなったりすると、シグナルが正常に発生せず、発毛・成長に異常がおこります。
ヘアサイクル(毛周期)と薄毛の関係とは?
人間にはちゃんと生える、抜けるといったシステムがあるのになぜ薄毛になってしまうのでしょう。ストレスや、内蔵疾患、遺伝など言われますが、「ヘアサイクルの異常」がもっとも大きな原因と言われます。
ヘアサイクルの異常とは要約してしまうと「生える前に抜ける」「生えるペースが極端に遅い、もしくは停止」の状態になってしまうことです。
髪の寿命は4年~6年、その大半が成長期です。仮に1年で抜けてしまったとします。
すると新しい髪の毛の生産は4年~6年でプログラムされているため、1年で抜けてしまった場合、まだ新しい髪の毛が作られない状態になってしまいます。
それが100本、200本・・・・1000本と増えて言ったら・・・・・それが薄毛です。
では、ヘアサイクルを正常に保つためにはどのような事に気をつけたらよいのでしょうか。
ヘアサイクル(毛周期)を正常化し薄毛を防ぐ生活習慣
- ストレスを溜めない、ストレスを減らす
- しっかりと睡眠をとる
- 過度なダイエット、間違った無理のあるダイエットをしない
- 運動不足
- 紫外線の影響
解説します。
1.ストレスを溜めない、ストレスを減らす
ストレスを受けると血管が収縮します。細くなってしまうのです。
血管が収縮すると流れる血液量が減ってしまいます。血行が悪くなります。髪の毛の成長に必要な栄養が十分に行き渡らず髪の毛の成長がとまり、細くやせ細り、栄養供給されなくなった髪の毛は通常のヘアサイクルより早く抜け落ちてしまいます。
運動でもいいです。趣味でもいいです。
たくさん笑えてたくさん楽しめる物を見つけてください。
また、ゆっくりお風呂につかるだけでもストレスは和らぎ、体が温められ縮んだ血管が拡張して血行が良くなります。シャワーだけで終わらせず、ゆっくり湯船につかる事をオススメします。
ポイントは熱すぎない事、長湯はしない事です。じわっと汗がでる程度で最長でも20分が目安です。
熱すぎるとリラックスではなく、神経が緊張状態になってストレスになってしまい、スムーズな入眠の障害になったり、眠りが浅くなり睡眠不足の原因にもなってしまいます。
また、長湯は体力を消耗してしまいます。
2.しっかりと睡眠をとる
睡眠不足も抜け毛の原因になります。人体は寝ている間に体の修復や成長を促進するホルモンが分泌されます。起きている間にも分泌されますが、寝ている間の方が格段に多いです。
髪は寝ている間に作られるのです。
ホルモンが減ってしまうと通常のヘアサイクルより成長が遅く、早い段階で成長が止まり退行
期に入りそして休止期を迎え抜けてしまいます。
また、睡眠不足はストレスを生み出す原因になります。
眠いのを我慢して仕事をするのはストレスになります。また、睡眠不足の状態は仕事のパフォーマンスを落とします(注意力低下、集中力低下)結果、ミスをしてイライラしたり、上司から怒られストレス溜めてしまったり。
寝ないで頑張るは意味ないですよ。百害あって一利なし。
3.過度なダイエット、間違った無理のあるダイエットをしない
無理なダイエットや過剰なダイエット、例えば食事制限などをした場合、栄養不足となり髪が成長しなくなります。
特にたんぱく質は重要です。
髪の毛はたんぱく質から作られます。
たんぱく質は生命維持や人体の修復、仕事など体を動かすエネルギーとして使われます。髪はこれらより優先順位が低い為、極端に食事量を減らした場合、髪の毛にたんぱく質が分配されず十分に成長できません。
やせ細った髪の毛は簡単に抜けてしまいます。また、十分な栄養が無いため、次の髪の毛が伸びず、次のヘアサイクルに入ることができません。
野菜や果物には直接髪を作る栄養素は少ないですが、髪を健康に保つ栄養素が含まれています。薄毛にならないためにはバランスの良い食事が必要です。
まぁ、バランスの良い食事が取れていれば太らないしダイエットも必要ないでしょう。
食品に含まれるミネラルも髪の成長、維持に重要です。
普通に食事をしていてもミネラルは不足気味といわれます。それをさらに減らしてしまっては髪だけではなく、体全体で不調が出るでしょう。
また、3食しっかり食べることも大切です。朝ごはん抜きは絶対にダメです。
4.運動不足
運動不足は血液がドロドロになり、血行不良の原因になります。血の巡りが悪くなると、必要な栄養が髪まで届けられず、また不要な悪いものが血液中に溜まってしまい、髪の成長を邪魔します。
髪がやせ細り、通常のヘアサイクルより早い段階で退行期・休止期に入って抜けてしまいます。
十分な栄養が無いため、次の髪の毛も生えづらくなります。
また、運動はストレスの解消にも役立ちます。フルマラソン42キロとか毎日筋トレとかハードなものじゃなくても大丈夫ですよ。
ポイントは、ウォーキング等、ちょっと呼吸と脈が早くなってうっすら汗が出る程度で気持ちいいと感じるぐらいで大丈夫です。鍛えるには足りませんが、健康維持ならこの程度のレベルでOK!
5.紫外線の影響
夏限定のお話ですが、夏の強い日差しを浴びて、頭皮と髪の毛が日焼けして髪の毛が成長しづらい状況になることがあります。また、強い紫外線で毛根の細胞自体にダメージを受けてしまい、ヘアサイクルが崩れてしまうこともあります。できれば、風通しの良い帽子の着用をオススメします。
例えば麦わら帽子。
また、最近は夏限定のケアグッズも販売されるようになったので、アフターケアをしっかりすることでダメージの深刻化防止と回復の促進が期待できます。
まとめ
というわけで今回はヘアサイクル(毛周期)と薄毛の関係について解説しました。
薄毛の原因は様々です。
もし、薄毛が気になりだしたら「自分の生活は不健康ではないか」と見直すサインなのかもしません。
薄毛は遺伝的な要素や加齢など避けられない原因もあります。しかし、これらも生活を見直すことで改善、緩和が可能とも言われています。
諦めないでください!
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。